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歯周病の進行スピードと個人差

こんにちは。
 
西新井・大師前駅・伊興で歯医者をお探しの皆さん、「岡谷歯科医院」です。
 
 
歯周病は徐々に進行していく病気です。
 
ただし、残念ながら初期段階では自覚症状がないため、気づいた時には中度~重度まで進んでいることはあります。
また、歯周病が進むスピードも個人差はあります。
 
なぜ歯周病になってもどんどん悪化する人もいれば、進行がゆるやかな人もいるのでしょうか?
その答えを知るために、まずは歯周病の進行段階から見ていきましょう。
 
 


歯周病の進行段階とは

1.歯肉炎
歯ぐきに炎症が起こり、歯と歯ぐきの間に2~3mmのすき間(歯周ポケット)が広がります。
この段階では痛みや出血がないため、ほぼ自分では気づくことができません。
 
2.軽度の歯周炎
歯肉炎が悪化して、歯槽骨や歯根膜にまで広がります。
その結果、歯槽骨などの歯周組織が破壊されていきます。
歯周ポケットは3~5mmに広がります。
徐々に歯を磨くと出血するようになっていき、歯ぐきはさらに腫れぼったくなっていきます。
 
3.中等度の歯周炎
炎症がさらに広がり、歯ぐきが腫れて赤黒くなっていきます。
歯周病菌によって歯槽骨の破壊は進み、やがて歯がグラつくようになっていきます。
歯周ポケットは4~7mmまで広がります。
歯ぐきから血が出やすくなり、膿が出ることもあります。
口臭も増えていきます。
この段階で歯周病に気づく人も珍しくありません。
 
4.重度の歯周炎
歯槽骨の破壊が進んで歯がグラつき、よく噛めなくなります。
さらに進行すると歯が抜けてしまいます。
 
 

歯周病はみんな同じように悪化するの?

歯周病について1970~1985年の15年間、スリランカで調査した研究結果によって、歯周病の進行スピードは11人異なることがわかっています。
 
調査対象の人々は歯周病治療の知識がなく、歯も磨いていない人々でした。
しかし、15年の間に81%は歯周病の進行がゆっくりで、進行していない人も11%見られました。
一方、8%の人は非常に早いスピードで歯周病が進行し、20歳代から歯が抜け始めて40歳代ですべての歯を失った人もいたのです。
 
このような違いが出たのは、歯周病の原因が1つではないからと考えられます。
 
 


歯周病の原因とは

歯周病は、歯垢に潜む歯周病菌が引き起こす病気です。
ただしその他にも、歯周病の原因は複数あります。
 
・細菌
歯周ポケットの周辺や歯周ポケット内の細菌、プラーク
 
・環境
喫煙習慣、強すぎるストレス、薬物の摂取など
 
・1人1人の状況
患者さんの体質や持病など。
特に糖尿病や肥満、関節リウマチなどの慢性疾患、骨粗しょう症、遺伝子疾患によっても、歯周病になりやすくなり重症化しやすくなります。
 
 
こうした原因が絡み合い、歯周病にかかったり悪化しやすくなるのです。
 
なお、日本人の3人に2人は歯周病になっていると言われています。
 
悪化するスピードが遅かったとしても進行を止めることはできません。
予防や早期発見・早期治療のためには定期的な通院がおすすめです。
 
 

歯周病予防のため定期検診を

痛みや違和感を感じていなくても、予防のために定期的に歯科医院で検診を受けましょう。
歯のトラブルを防ぐとともに、もし歯周病になってしまっても早めに治療に取り組むことができます。
 
当院では予防から治療、治療後のメンテナンスまで丁寧に行っております。
お口の健康が気になったらぜひ一度ご相談ください。
 


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